女性柔道整復師の年収とメリット3選|給料アップのコツも解説!
株式会社エール代表の荻野です。
女性の柔道整復師として働く中で、「今の年収で将来は大丈夫?」「結婚や出産後も活躍できるのかな?」そんな不安を感じていませんか?
この記事では、29歳で起業した僕が、女性柔道整復師のリアルな年収事情から、収入を上げていくための具体的なキャリアプラン、そして女性ならではの強みを活かす方法まで、詳しくお話しします。
読み終える頃には、あなたのキャリアへの不安が晴れ、自分らしい働き方で輝く未来が見えてくるはずですよ。
女性の柔道整復師の年収

「柔道整復師として働く女性のリアルな年収は?」
この疑問は、キャリアを考える上でとても重要ですよね。
公的なデータをもとに、年代別や男女別の年収を具体的に見ていきましょう。
ご自身の現在の状況と照らし合わせながら、将来の収入の目安として参考にしてみてください。
年代別の年収
柔道整復師の年収は、経験を積むことで着実に上がっていく傾向にあります。
厚生労働省の調査によると、20代の平均年収は約313万円からスタートし、経験とスキルが身につく30代では約426万円、さらにキャリアを重ねた40代では約494万円へと上がっていきます1)。
これは、年齢とともに施術スキルが向上し、役職に就くなどして責任ある立場になることが多いためです。
キャリアを中断することなく経験を積み重ねていくことが、安定した収入アップにつながると言えるでしょう。
男女別の年収
柔道整復師の年収には、残念ながら男女間で差が見られるのが現状です。
厚生労働省のデータでは、男性の平均年収が約447万円であるのに対し、女性は約369万円と、約78万円の差があります1)。
この背景には、女性が出産や育児などで一時的にキャリアを離れたり、パートタイム勤務を選択したりすることが影響していると考えられます。
しかし、上記のデータはあくまで平均値の話です。
スキルや経験を正当に評価してくれる職場を選び、キャリアプランをしっかり持つことで、性別に関係なく高収入を目指すことは十分に可能です。
女性の柔道整復師が年収を上げるためのコツ

現在の年収に満足していない方も、諦める必要はありません。
柔道整復師は、キャリアの選択肢が広く、努力次第で収入を大きく伸ばせる仕事です。
ここでは、女性が年収を上げていくための具体的な方法を3つご紹介します。
ご自身のライフプランと照らし合わせながら、最適な道筋を探ってみてください。
機能訓練指導員を目指す
安定した収入と働きやすさを両立させたいなら、介護施設で「機能訓練指導員」として働く道がおすすめです。
機能訓練指導員とは、高齢者の方々が自立した生活を送れるよう、身体機能の維持・向上をサポートする専門職で、柔道整復師の資格があればなることができます。
高齢化が進む日本では需要が非常に高く、整骨院よりも好待遇で迎えられるケースが少なくありません。
日勤のみで残業が少ない職場も多いため、将来の結婚や育児と仕事の両立を考える女性にとって、収入と生活のバランスを取りやすい魅力的なキャリアと言えるでしょう。
条件のいい職場に就職や転職する
年収を上げるための方法は、今よりも給与や福利厚生といった条件が良い職場へ移ることです。
同じ柔道整復師でも、勤務先によって給与体系は大きく異なります。
基本給の高さはもちろんですが、個人の頑張りが給与に反映される「歩合制」の有無や、昇給・昇格のしやすさも重要なポイント。
求人情報を見る際は、給与額面だけでなく、勤務時間や休日、研修制度の充実度など、総合的な働きやすさも考慮して判断することが大切です。
自分自身のスキルと経験を正当に評価してくれる職場を見つけることが、満足のいく収入を得るために大事になります。
独立・開業する
年収1000万円以上を目指すなど、収入の大幅アップを狙うなら、自分の治療院を持つ「独立・開業」という選択肢があります。
これは、柔道整復師に与えられた権利であり、成功すれば自分の理想とする治療を追求しながら、高い収入を得ることが可能です。
もちろん、経営者としての手腕が問われる厳しい道でもあります。
しかし、女性ならではのきめ細やかな視点を活かした院づくりや、美容メニューを取り入れるなど、他院との差別化を図ることで成功の可能性は十分にあります。
大きな夢と目標がある方にとって、挑戦する価値のある道筋ですね。
女性が柔道整復師であるメリット

柔道整復師の仕事は、力仕事のイメージから男性の仕事と思われがちですが、実は女性ならではの強みを活かせる場面がたくさんあります。
ここでは、女性だからこそ輝ける、この仕事の3つの大きなメリットをご紹介します。
収入面だけでなく、やりがいや働きやすさにもつながるポイントばかりですよ。
精神的なケアをしやすい
女性柔道整復師は、その柔らかな物腰や共感性の高さから、患者さんの心のケアをしやすいという大きなメリットがあります。
体の痛みは、しばしば不安やストレスといった心の不調を伴うものです。
特に女性の患者さんの中には、男性の先生には話しにくいと感じる方も少なくありません。
「同性だから分かってもらえる」という安心感は、患者さんが心を開いてくれるきっかけになり、より深い信頼関係を築くことができます。
身体の治療だけでなく、心にも寄り添える、それが女性柔道整復師の持つ大きな強みです。
女性ならではの悩みに寄り添える
女性の患者さんが抱える特有の身体の悩みに、同じ女性として共感し、専門的なアドバイスができる点は、他の誰にも真似できない大きな価値です。
例えば、妊娠中や産後の骨盤の悩み、生理痛に伴う腰痛、更年期障害による不調など、男性には理解しにくいデリケートな問題にも、自身の経験を踏まえながら寄り添うことができます。
こうした専門性は、女性患者さんからの絶大な支持につながり、「あなたに診てもらいたい」と指名される理由になります。
美容鍼や骨盤矯正といったメニューと組み合わせれば、さらに専門性を高めることも可能です。
スキル次第で職場復帰もしやすい
柔道整復師は、結婚や出産といったライフステージの変化に対応しやすい、女性にとって心強い国家資格です。
一度身につけた専門的な知識と技術は、ブランクがあっても失われることはありません。
そのため、子育てが一段落した後に「また働きたい」と思った時、スムーズに職場復帰を目指せます。
正社員だけでなく、パートタイムや時短勤務など、家庭の状況に合わせた柔軟な働き方を選びやすいのも魅力の一つです。
手に職があるという安心感は、将来のライフプランを考える上で、大きな支えになってくれるでしょう。
まとめ:女性の柔道整復師ならではの強みを活かそう

この記事では、女性柔道整復師のリアルな年収事情と、収入を上げるための具体的なキャリアパスについて解説してきました。
安定した働き方が魅力の機能訓練指導員から、より良い条件を求める転職、そして年収1000万円も目指せる独立開業まで、あなたの可能性は様々です。
また、女性ならではの患者さんに寄り添える強みや、ライフステージの変化に対応しやすい働きやすさは、この仕事の大きな魅力と言えるでしょう。
この記事が、あなたのキャリアプランを具体的に描き、より充実した柔道整復師ライフを送るための一助となれば幸いです。
<参考先>
1)令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況.厚生労働省.https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2024/index.html,
(参照2025-10-16).
