柔道整復師の副業は「やめとけ」?年収アップを叶える選択肢6選
株式会社エール代表の荻野です。
「今の給料で大切な家族を養っていけるか」
「整骨院の将来性が不安」
と、現状にモヤモヤしていませんか?その不安を解消するには、本業の昇給を待つだけでなく、自力で収入源を増やす方法として副業があります。
本記事では、柔道整復師として10年以上、現在は独立している私が、おすすめの副業や知っておくべき注意点、リスクなく稼ぐ手順を解説します。
将来のモヤモヤを晴らし、次の一歩を踏み出しましょう。
柔道整復師は副業ができる?

国家資格である柔道整復師の副業を禁止する法律はないため、基本的には誰でも自由に始められます。
ただし、実際に副業ができるかどうかは、現在お勤めの整骨院や企業の就業規則次第となるでしょう。法律上は問題なくても、会社独自のルールで禁止しているケースが少なくないからです。
「内緒でやれば大丈夫」と思いがちですが、副業分の収入に応じて住民税の金額が変わることで、本業の院にバレてしまう事例があります。売上から経費を引いた利益が20万円を超えると自分で確定申告を行う義務も生じます。
ペナルティを防ぐためにも、まずは職場の規則をしっかりと確認しておくことが大切です。
柔道整復師の平均年収

将来や日々の生活にゆとりを持たせたいと考えているなら、本業の給料だけに頼らず、早めに副業を始めるのが得策でしょう。勤めている整骨院での昇給をただ待つだけでは、家族を支えるための十分な収入アップを見込みにくいからです。
厚生労働省の「職業情報提供サイトjobtag(令和7年賃金構造基本統計調査)」を参考にすると、柔道整復師の全国平均年収は約454.2万円となっています1)。
20代後半の平均は約404.8万円に留まっており、妻子を養う世帯にとっては少し心細い数字と言わざるを得ません。
院長などの役職に就かない限り、本業のみで大幅な基本給の底上げを狙うのは難しいのが現実です。
だからこそ、自身の専門知識を活かせる副業に挑戦し、自力で複数の収入源を築くことをおすすめしています。
柔道整復師におすすめの副業

柔道整復師の強みである体に関する専門知識や手技を活かせる副業は豊富にあります。
本業とのバランスを保ちながら、手軽に始められるものから将来の独立に直結するものまで、おすすめの選択肢をまとめました。ご自身の働き方の参考にしてみてください。
リラクゼーションのサロン
手技をそのまま活かして即戦力として稼ぎたいなら、リラクゼーションサロンが適しています。
整骨院とは異なり「治療」ではなく「癒やしやストレス解消」を目的としたお客様が多いため、異なる施術感覚を養えます。
多くの店舗がシフト制や業務委託を採用しているため、休日の時間を利用して効率よく働けるでしょう。
本業で培った解剖学の知識をベースにした的確なもみほぐしは、指名獲得にも繋がりやすいです。
外傷処置とは違った接客スキルやリピートを増やすノウハウを学ぶ場としても、非常に相性が良い環境だと思っています。
別の整骨院や接骨院勤務
本業とは異なる環境で純粋に施術経験を積みたい場合は、他院での掛け持ち勤務がおすすめです。
院によってターゲット層や導入している自費メニュー、経営方針が全く違うため、大きな刺激になるでしょう。
週末だけのアルバイト求人も多く、慣れ親しんだ環境のまま確実に副収入を得られます。
ただし、多くの整骨院では情報漏洩や顧客の引き抜きを防ぐために、同業他社での副業を禁止する規則を設けています。
本業の院長やスタッフに迷惑をかけないためにも、事前に就業規則を必ず確認し、トラブルの種をまかないように配慮して勤務をスタートさせてください。
デイサービスに勤務
子どもとの時間を確保しながら安定して稼ぎたいパパには、機能訓練型デイサービスでの勤務が向いています。
デイサービスに配置が義務付けられている「機能訓練指導員(高齢者のリハビリを行う専門職)」として、資格を直接活かせるからです。
介護施設は日中の時間帯のみの稼働で、土日休みの場所が多いため、家族とのスケジュールを合わせやすいでしょう。
高齢者のリアルな歩行動作や、加齢にともなう身体の変化を間近で学べる点もメリットです。
医療や介護の連携が重要視される今の時代において、福祉分野の経験を若いうちに積んでおくことで、施術家としての視野を広げられます。
出張で施術を実施
将来の独立開業を見据えて個人の力で稼ぐ感覚を養いたいなら、出張での施術がおすすめです。
店舗を持たないため初期費用を限りなく抑えて始められ、時間や料金設定を自分の裁量で決められます。
法律上の制限が厳しい保険診療の「往診」ではなく、完全自費の整体やマッサージとして自宅やオフィスへ出向く形をとります。
深夜のビジネスホテルや、サロンに通う時間がない忙しい層からの需要は根強くありますね。
自分でチラシを配ったりSNSで集客したりする泥臭い経験は、本業の給料をもらうだけでは決して得られない、ビジネスの基礎を教えてくれるはずです。
Webライター
体力的な負担を減らし、完全在宅で収入を得たい場合はWebライターもおすすめです。
柔道整復師という国家資格を持っている人材は、インターネット上の医療や健康に関する記事を執筆する際、非常に重宝されるからですね。
専門学校で学んだ正確な知識をベースに執筆できるため、初心者であっても高単価な案件を獲得しやすいでしょう。
パソコンさえあれば自宅のデスクで作業を進められるため、子どもが寝静まった後の深夜や早朝の時間を有効活用できますよ。
文章を通じて「目の前にいない人の悩み」を解決するスキルは、将来的に自分の院を立ち上げた際、ホームページでの集客力として強力に活きてきます。
YouTuber
インターネットを通じて自分のファンを増やし、将来の大きな収益源を作りたいなら動画配信に挑戦しましょう。
柔道整復師としての専門性を活かし、自宅でできるストレッチや腰痛改善のセルフケア情報を発信していく方法です。
動画制作のスキルを覚える必要はありますが、一度公開した動画は自分が寝ている間も再生され続け、広告収入や認知度アップをもたらしてくれますよ。
視聴者のコメントから「世間の人々が何に悩んでいるのか」というリアルなニーズを掴むトレーニングにもなります。
地元での認知度が高まれば、将来的に店舗を構えた際の強力な集客基盤になってくれるでしょう。
柔道整復師が副業をする際の注意点

副業にトライする際は、労働時間の合算ルールと体調管理に細心の注意を払う必要があります。
アルバイトなど雇用される形で掛け持ちをすると、法律上の法定労働時間である1日8時間、週40時間という労働の枠組みが本業と通算され、勤務先に労務上の迷惑をかける恐れがあるからです。また、仕事の内容も過労で本業の施術パフォーマンスが落ちてしまっては元も子もありません。慣れないうちは時間や労力に見合わない時給制の仕事で体力を消耗するのは避けたいところ。
スケジュールをコントロールしやすいWebライターや個人の出張施術など、自分で調整できる働き方を選ぶのがいいかもしれません。
副業をする働き方も検討しよう

この記事では、柔道整復師がリスクを抑えて収入を増やすための副業戦略を解説してきました。
大切なのは、目先の金額だけでなく『将来どんな働き方をしたいか』を逆算して選ぶことです。
たとえば、まずはクラウドソーシングサイトに登録して在宅ワークに触れたり、知り合いを対象に出張施術のモニターを試したりと、初期費用のかからない小さな挑戦から意識してください。
家族との時間を大切にしながら、自分の力で稼ぐ経験を積み重ねていきましょう。
その主体的な学びが本業の施術にも深みを与え、未来を守る確かな自信に繋がるはずです。
<参考先>
1) 柔道整復師. 職業情報提供サイト jobtag. https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/173(参照2026-05-24).
