Challenging 次代を担う柔道整復師の学生に向けた講演
なぜ、学校に赴き
講演をするのか?
自主退学や業界離れの問題を
解決したい
柔道整復師の業界の1番の問題は、人の問題によるところが大きいと感じています。
せっかく学校で学び、頑張って柔道整復師としての道を歩み始めたのに、社会に出た時に困難にぶつかってしまい、折れてしまう…
さらには勤務時間の長さや給料の問題で、業界を離れていってしまう人があとを絶ちません。
また母校の先生にお話をお伺いしたところ、最近では自主退学する学生も多くなっていると聞きました。
いい意味で言えば、今の学生たちはリアリスト(現実主義)であり、無相応な夢を持たず、現実的にものごとを判断していきます。
「生活していくために柔道整復師になる」この目的では、今の効率重視の世代から見れば、もっと他の選択肢が見えているのでしょう。
だからこそ自主退学や、就職しても業界を離れる人が多いのだと考えています。
必要なのは学生のうちから
柔道整復師になった後に
実現したいことを
見つけること
「なぜ、この業界を志したのか?」
「あなたの目指す夢や目標は何か?」
「柔道整復師になって実現したいことは?」
これから業界の未来を創っていく柔道整復師の卵である学生たちに必要なのは、自分のこれからの人生の生き方や自分の幸せが何かを見つめ直すことだと思っています。
吸収力のある学生のうちに「生活のための」働く理由ではなく、本当に自分がやりたいことや実現したい夢を見つけることが、業界の人の問題解決に繋がると考えています。
実は私自身、
折れた経験があります
私自身、柔道整復師になる前はずっとサッカーコーチになることが夢で、川崎フロンターレにコーチとして就職していました。
ですが、自分の描いていたゴールが「サッカーコーチになること」だったので、その先のやりたいことや夢がありませんでした。
そして実際に就職して気づいたことは、現実の厳しさです。忙しさから家族とのすれ違いが生まれたり、給料も少なかったので、奥さんと旅行にいくことさえ叶いませんでした。
あれだけ子どもの頃から夢見ていた職業につけたのに、志が弱かった私は困難にぶつかり、転職することになったのです。
柔道整復師として夢の実現
サッカーコーチをやめようかと悩んでいた時に、転機となったのは、整骨院を営む義父の一言でした。
「俊くん、家族を幸せにしたいなら柔道整復師になって院を経営しなさい」
私は厳しい現実に直面することで、自分の働く理由を「家族を幸せにするため」だと気づきました。
そこから柔道整復師という手段を持って、自分の家族の幸せのためにつらいことがあっても、何度失敗しても挫けずにやってこれました。
そして自分や自分の家族の幸せを実現できた時、もっと自分を変えてくれたこの業界の力になりたいと考え、過去の自分のような人を作らないために学校での講演を行っています。